プログラミング学び直し活動の一環として、「マスタリングTCP/IP 入門編 第5版」を読みました。

- 作者: 竹下隆史,村山公保,荒井透,苅田幸雄
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2012/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以下は読書感想文です
読むとよさそうな人
- アプリケーションばかりでOSやインフラ等の層へ関与しない人
- 雰囲気でプログラミングをしている人
- プログラミングに興味のある人、学生
向いてる用途
- コンピュータとネットワークの歴史を知る
- プログラミングの考え方を鍛える (OSI参照モデルなど)
- 中学 〜 高校講師が生徒向けのテキストとして採用する
- ネットワークについて雰囲気を知る
- 現代のアプリケーションについて大雑把にイメージする
向いてない / できないこと
- Internet Protocolを書けるようになる
- TCP/IPより上の層でプロトコルを書く
感想
広く浅くネットワークやそれに付随する概念を学ぶことができた。
コンピュータの歴史上にネットワーク、特にインターネットが必要不可欠であることが理解できる解説から始まり、アプリケーションばかり開発している自分は関与し得ない歴史的背景を知ることができた。
他者からインターネットの仕組みについて訊ねられた際に返答する分には十分な知識を得ることができる。が、これを読むことで実際にIPやその上位層のプロトコルを書けるようにはならない。あくまで大まかな雰囲気を知る、まさに "入門" にふさわしい本であろう。
また、いわゆる "パソコンの授業" を担当している講師はこれを元にカリキュラムを作ることができると感じた。自分も実際に担当している授業で取り入れようと思う。
挿絵や例えも多く、前提知識が少なく平易な言葉で書かれているため、初学者への教え方に困った際にも参考になるだろう。
TCP/IP全体像として各層のプロトコルが複雑に絡み合っているため致し方ないことではあるが、各章の内容を順々に読むだけでは少々理解しづらく、2週するなどして前後の内容を把握した状態で読み直すとより理解が深められるのではと感じた。
昭島市長である臼井 伸介さまより献本いただきました。ありがとうございます。