急に片手間で知識が必要になったものの、プラグインとかも開発してるくせに実際のアプリケーション開発レベルの知識が皆無だったので、C&R研究所より出版されている基礎から学ぶ Vue.js (著: mio氏)を読んだ。表紙がかわいい。
以下、読書感想文です。
期待以上の大変よい本だった。
本自体は終始「Vue.jsの機能をサンプルコードと一緒に紹介」というチュートリアル的な形式だが、ところどころに実際の運用にあたってのアドバイスが挿入されていたり、たとえば序盤でVue.jsのライフサイクルが紹介されていたり、各項目で関連するメソッド等APIが必ず含まれるなど、これから実際に使いはじめ、後々「こうすればよかったのに」という手戻りや後悔が無いよう配慮されていると感じた。
Vuex, Vue Routerの機能紹介も含まれており、この本一冊でアプリを作ることが十分に可能だと感じた。
一方、プロジェクトの構築がVue CLIへ完全にお任せだったりと、セットアップに関する面が手薄い。
またWeb APIの具体的な利用方法がほぼ書かれない (axiosの存在がさらっと話されて当たり前にサンプルコードに出る) など、ビジネスロジックレベルの話はほぼ無い。
これらから、おそらくある程度モダンなWebフロントエンド開発経験が既にあり、新たにVue.jsの導入を検討している開発者を想定している書籍だと感じた。
もし現場の既存システムへVue.jsの導入を検討しているなら、まずは手に取ると良いかも知れない。
集中さえできるなら、5時間もあれば優に読み切れる軽い本だ。
ちなみに、同時に Hello!! Vue.js 最新プログレッシブフレームワーク入門 (著: 那須 理也氏) を買った。重複する部分が大半な中で細かい部分を補い合えるだろう、という想定。次回はこれ。